テキスト入力の備忘録


随分久々になってしまいましたが、そろそろこちらを有効活用しようかなと思い始めています。

さて、Flashを使っているとブラウザやプレイヤーによってさまざまなバグと遭遇することがありますが、前に痛い目を見たのが「テキスト入力」。プレイヤーが一緒でもブラウザによって動作が違うなど、なかなか曲者です。

FileReferernceとテキスト入力

最も悩まされたのがこれ。IE7+Windowsで発生。FileReferenceでファイルをアップロードして文字情報を入力するようなものだったんですが、FileReference.browse()を実行した後、半角全角キーが効かなくなり、半角英数しか入力できなくなるという現象がありました。一度Flashからフォーカスを外せば治る(例えば検索バーにフォーカスを当てるとか)のですが、まあ、それを利用者に強要するわけにもいかない。さてどうしたものか。

結局、FileReferenceにイベントリスナをつけて、ファイルが選択された、あるいはファイルの選択がキャンセルされた時に、Flashへのフォーカスを当てなおせばいいようです。

これ、アップロードする部分と文字情報入力部分が離れてたもんで、危うく気づかないところでした。

private function windowActive():void{
if(Capabilities.os.substr(0, 3) != 'Win'){return;}
try{
ExternalInterface.call('function(){window.focus();document.getElementById("FlashのID").focus();}');
}
catch(err:Error){
trace(err.message);
}
}

try-catchしないとFlashIDEでデバッグした時にエラーになってしまうので一応。

Mac Leopard+Firefox3

上記の対策で、さてWindowsは動いたよかったよかったと思ってたんですが、今度は逆にMac LeopardのFirefox3で動かなくなってしまいました。仕方ないので、OS判定を入れることにしました。原因はそこにあったか不明ですが、とりあえずWin,Macともに動くようになりました。

Firefox2やSafari3では問題なかったのでMacというよりMac版Firefox3の問題だとは思いますが、何故起こったのか未だにわかりません。特に問題のあるコードでもなさそうなんですが。

Mac Tigerでの不具合

日本語の入力モードの変換にはIME.enabledのtruefalseやIME.conversionModeの切替で行いますが、IME.conversionModeが実は曲者だったようで、Mac Tiger環境下でJAPANESE_HIRAGANAに変更すると時々ブラウザごと落ちる場合がありました。実際には変更した瞬間ではなく、モードを変更し、違うフィールドに移った上で、2回以上変換キーを押すと落ちるという感じした。

  1. 日本語入力フィールドが2つあって、それぞれ、フォーカスが当たったらconversionModeを変更するようにした。
  2. 一方のフィールドにフォーカスが当たっているだけのときはいくら変換キーを押しても問題なし。
  3. しかしその後、他方のフィールドにフォーカスを当て、日本語を入力し、変換キーを押すと2回目でブラウザが落ちる

これはブラウザに関係なく、Mac Tiger環境では全てそうなりました。まあ、何かしらやり方が不味かったのかもしれませんが。とりあえず、IME.enabledの変更は効くようなので、そちらに逃げることでブラウザ強制終了は回避できるかと。自動で日本語入力にはできないことになりますが、落ちるよりはマシかなーとね。

もしかすると、TextFieldのrestrict設定の有無でも動作が変わるかもしれません。この辺りは要調査かな。